Dorothy's Harp / Dorothy Ashby

 dorothys harp dorothy.jpg


 女流ジャズ・ハーピストの秋から冬にかけてピッタリな1969年のアルバム。どうしてもハープというと、クラシックを想像してしまうが、彼女の作り出す音楽を聞いていると、そのイメージは、すぐ吹き飛んでしまうほど、カッコいい。ぜひ、ハープという先入観を捨て、聞いて欲しい。想像する以上にジャズとの違和感が全くなく、それ以上に、聞いていてなんと心地良いものか。リーダー・アルバムだけでも、9作品ほどレコーディングされているが、その中でも、この「ドロシーズ・ハープ」を含むARGO/Cadetレーベルに残された4枚のアルバムが素晴らしい。特に、この作品はアレンジ、オーケストラをCadetお馴染みのリチャード・エバンスが手がけているので、フォーキー&ピースフル感が出ていて抜群。収録曲はジム・ウェッブ「恋はフェニックス」、ポール・モーリア「恋は水色」、B・バカラック「ディス・ガールズ・イン・ラブ・ウイズ・ユー」、M・ルグラン「風のささやき」、J・レノン&P・マッカートニー「フール・オン・ザ・ヒル」など60’Sプンプンの名曲カバーが多く、普通、この楽曲群であればポップな安っぽいアルバムで終ってしまうが、現在のブレイク・ビーツに通じるほどカッコいいバックのリズム・セクション、フェンダーローズの使い方、リチャード・エバンスのC・オガーマン並みの透明感あるアレンジ、アルバム・ジャケット共に、とにかく素晴らしい!ヒップ&クール!聞き入るも良し、BGMとして聞き流すも良し、ジャケットのような秋冬の晴れた青空のもとで聞きたい名盤。

 

afro harping_サイズ変更



 1968年の同じくリチャード・エバンスアレンジのもと製作された、アルバム名、ジャケット通りの怪しげな雰囲気が漂うアフロ感抜群の「Afro-Harping」。カバー曲はヘフティー「ロンリー・ガール」、B・バカラック「ルック・オブ・ラブ」などで、コマーシャリズムは少なく、よりクールな作品となっている。クラブ・ジャズ的視点から見たら、こちらの方が好きな方が多いかもしれない。こちらの作品もマスト!1965/66年Atlantic盤「The fantastic Harp Of Dorothy Ashby」では、フランク・カニモンド・トリオでお馴染みの「Feelin' Good」もカバーしており、このヒップなハープの音色にヤラレること必至!

 

 

 

コメント


コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:
http://skyhighmw.blog112.fc2.com/tb.php/134-455696e4

FC2Ad